マニラ在住ご夫妻インタビュー
「海外在住お母さまインタビュー マニラ編」に引きつづき、「マニラ在住ご夫妻インタビュー」をお届けします。
ご協力いただいた中川さんは、ご主人がマニラ出身で、高校受験までマニラ日本人学校に在籍。 早稲田本庄高等学院から早稲田大学を経て、10年前に現地企業の オーナーに就任されたという稀なケースの方です。 したがって、子育て観や、日本人観、インターナショナル観も独特のものをお持ちです。 今回のインタビューでは、海外に根を下ろして生活している方が、将来のお子さまの教育をどのように見据え、どう導いていくのか、 どんなお子さまの未来を思い描いているのかを中心にお聞きしました。夫婦間の価値観の違いを、どう共通認識にしていくのか。難しくもありますが、 避けて通れない道。
中川さんのケースは、多くの海外在住の方には当てはまらないかもしれませんが、 子育て・教育についての、夫婦間での会話の重要性を感じました。最新で、かつ確かな情報をもとに帰国子女を取り巻く環境の認識を、 ぜひ、ご夫婦間で共有して、お子さまにとってよりよい環境整備を早めにご準備なさってください。 そういった意味では、どなたにもたいへん参考になる内容です。
今回、インタビューにご協力いただいた方: 中川功(こう)さん・朗子(あきこ)さんご夫妻
奥様
ご主人 インタビュアー:須藤
| 須藤: | 奥様は、もうずっとこちらにいらっしゃるご予定ですよね? |
|---|---|
奥様: |
そうです。 |
| 須藤: | 今お子さまは? |
奥様: |
上の子が3歳です。下は、まだ8カ月です。二人とも男の子です。 |
| 須藤: | ご主人とはお話されますか? |
奥様: |
まだ詳しくは話しませんけど、たまにぽろぽろと話題にはなりますね。 主人はだいたい考えが固まっているみたいですが、子どものレベルがわかりませんので、それを見ながら調整をしていく形になると思うんですけど。主人は自分と同じ道を歩ませたいと思っているみたいなので。 |
| 須藤: | そうですよね。(ご主人は自分の学生時代が)すごく充実していたとおっしゃっていましたから。そうすると、高校受験までずっとこっちにいることに? |
奥様: |
それまでこちらの日本人学校に通って、高校受験で日本に帰って、高校、大学とそのまま受験がなくて行けるように、主人と同じように行かせるというのが主人の希望のようなんです。 |
| 須藤: | 寮のある学校に入れるという? |
奥様: |
そうですね。 |
| 須藤: | 今こちらの塾の状況というのはどうなんですか? |
奥様: |
ぜんぜん詳しくお話するような方がいないので、話を聞いていないんですけれども、こちらは、受験の態勢というか、雰囲気作りがあまりなっていないので、受験をめざして、もっと前、中学2年生くらいから(日本に)帰るとか、母親と子どもだけ、先に帰って、受験に備えた環境作りをするご家庭もあるって聞いたので、日本ほど受験の雰囲気ができていないと思うんですね。詳しくはわからないんですけど、こちらだけの教育で、どうなのかな? っていうのは漠然と・・・。 |
| 須藤: | 私実は、10年前に香港にいて、帰国生をつれて、受験の直前になるとホテルに泊まりこんで、そこから受験生を送り出していたんですよ。ただ、中2が終わる時点で帰る人もたくさんいました。だから、中2から3年になるときに、生徒数ががくんと減るんですよ。中学受験のほうがもっと多いですね。1年前倒しで帰る人が。 |
奥様: |
それはやっぱり母親と一緒に帰るんですよね。子どもだけではなくて。 |
| 須藤: | ご親族がもともと一緒にいらして、そこに子どもだけ先に帰すという方もたまにいらっしゃいますけど、だいたいの場合は、お母さまが一緒に帰られますよね。そうなると、奥様のように、下にご兄弟がいらっしゃる場合に、下のお子さんも一緒に帰るわけです。そうすると、上のお子さんは帰国枠が使えるんですけど、下のお子さんが帰国後、受験までに3年くらい経ってしまうと。そうすると、同じ学校を受けたいんだけど、そのときに帰国枠が使えなくなってしまうということが起こるんです。 |
奥様: |
みなさんは、それに対してどう対処していらっしゃるのですか。 |
| 須藤: | もうこれは、下の子に犠牲になってもらうしかないんですよ。 |
奥様: |
たとえば、3年違うと、上は高校受験で、下は中学受験で一緒に帰って、受験の準備をスタートするというのは、どうでしょう。 |
| 須藤: | それは可能ですね。だいたい2学年違いという方が多いですよね。 |
奥様: |
できれば、わたしは家族というのが大事だと思っているので、あまり離れてばらばらには暮らしたくないなと。高校からでも早いかなと思っているくらいですので。母親が一緒ですけれども、やっぱり、父親の存在も大事だと思うので、できれば、(家族)みんなで、できるかぎり一緒に過ごしたいんですよね。どうしたらいいのか今は分からないですね。 |
| 須藤: | たとえば、そのままこちらのインターナショナルスクールを出て、ということは考えていらっしゃらない? |
奥様: |
主人が考えていないみたいで、、、。日本人の軸を作ってあげたいという考えみたいで。わたしは小学校からインターと日本人学校と、せっかくこちらにいるんだから、なかなかできない経験なんで、2年くらいはインターを経験させてあげてって、それもいいかなと漠然と考えていたんですけど、主人は日本人の軸を作ることが大事で、それができたうえで、将来自分が選びたいんだったら、そういう道を選べばいいっていう考え方で、日本人学校を経験して、高校も日本の高校を、本庄じゃないにしても、日本の高校にって。 いろんな話をお聞きしていると、一時的にインターに通わせても、友だち作りからしてたいへんだし、いきなりインターに行って、補習のクラスを受けながら英語の授業になじんでいくわけですから、それもたいへんだし、今度また日本人学校に戻ったら、漢字はぜんぜん追いついていけないし、子どもがとても戸惑うからそれも、親はとてもいいと思っていても、子どもにとっては、すごいストレスになるって。 |
| 須藤: | それをやろうとすると、(日本語も英語も)並行してやらせないと、けっこうきつくなるでしょうね。 |
奥様: |
机につくのが苦痛でない子どもでないと、家で英語を教えたり、日本語を教えたりって難しいかなって。わたし自身は、ずっと日本に育っていて、英語はあまりできないので、英語が身についてほしいなって親としては思うんですけど。 |
| 須藤: | みなさん、そう思われるんですよね。 |
| 須藤: | 中川さんの場合は、ご主人がご自身で体験されているから、、、、。 |
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